Jinsen's パイプ

ダンヒル: フレーク

a0150949_23205773.jpg


 バージニア葉のみ、添加物一切なし。バージニアの神髄がたのしめるタバコである。
 サミュエル・ガーウィスやラットレーの製品と比べるとモダンなフレークといえると思う。キャンディー・ボックスほどの小ぶりで四角い缶をあけると香ばしいバージニアの香り、だがやや脂っこい。この香りはロイヤルヨットと同じでぼくはストーブド・バージニアだと思う(確信はないが)。サミュエル・ガーウィズやジャーマイン、ラットレーなど旧家のバージニアはもっとストレートなヘイタイプなので、これはかなりモダンな感じがする。オーブンでじっくり焼き、持てる味を最大限ひきだしたバージニアに違いない。
 精密にカットされた3インチのフレークが20枚ほど入る(1、2枚足りないときもあるようだ)。1枚が2.5g。これはぼくのスタンウェルのアップルベントにちょうどいい。二つ折りしさらに細く二つ折りしてボウルに詰めるとややはみ出る。それをギュッと押しこめばいい。フレークをほぐして吸う人がいるが、なんでそんな面倒なことするのか。どの会社のフレークもその会社推奨の燃焼速度を計算して作られているはずだからほぐしちゃったら元も子もないじゃないの。だいいち面倒だ。
 火をつけると、ああ、なんて旨いんだ! 甘みと酸味たっぷりの、こってりしたバージニア味。いやいやうまく吸うともっと複雑な香りがこめられている。ダンヒルタバコの特徴で火つきも火持ちも抜群。ぼくのスタンウェルでフレーク1枚だとだいたい1時間半くらいのスモーキングになり、これもぼくにはちょうどいい。ラールセンやマストロ・デ・パヤのボウルの大きい奴だと1枚半から2枚入るがこれだと時間がかかりすぎる。
 ゆっくり、ボウルからひと筋の煙がゆらゆらとのぼるのを見ながら過ごす至福の時間。
 しかしこれにしろロイヤルヨットにしろダンヒルのタバコは独特だと思う。それ以前の旧家のタバコはそれこそ湖水地方(レイクランド)の農村風景が目に浮かび、干し草の匂いがするがダンヒルのタバコにはロンドンが見える。都会の、モダンな、やや退廃の味。20世紀の前半、ダンヒルがあれだけ名声をほしいままにしたのはこのモダンさにあるんじゃないかと、そんなことを考えながら。

[PR]
by jinsenspipes | 2010-02-20 23:24 | ダンヒル | Comments(6)
Commented by いまむー at 2010-02-21 01:36 x
ダンヒルのタバコにはロンドンが見える。。。

なんとかっこいい言葉でしょう!!
確かにダンヒルって旧家のタバコよりもモダンな感じがしますよね。特にロープタバコとかと比べると、ほんとにモダンな香り、味がします。
今でこそ老舗になってるけど、当時は革新的だったんでしょうね。ロイヤルヨットとこのフレイクは無くなると落ち着かなくなります。この2つがローテーションの中でチェイサー的な存在になってます。
ああ、もう寝る時間なのに、ライトフレークに火をつけてしまいました。ジャズを聴きながら部屋をくらくして、ゆっくり味わいたいと思います。

やっぱり、jinsenさんの文章と写真には引き込まれちゃうなぁ。。
Commented by jinsenspipes at 2010-02-21 22:06
>いまむーさん
あ、やっぱり書いてくださったですね。
いまむーさんなら、きっと、と思ってました。
「ライトフレーク」とお書きになるところをみると昔からですね。
いまはただ「フレーク」です。
例の、"ライト"は"軽い"という語感がいけないというわけで。
やっかいな世の中になりました。
その時間から吸い出したら夜中になっちゃったでしょうね。
ぼくはどうも夜更けのパイプはあまりうまくなくて困っちゃいます。
Commented by いまむー at 2010-02-21 23:58 x
あらら・・そうですよね。
なんか、どうしてもこのデザインは”ライト”っていっちゃいますねw
さて、明日からまた頑張るぞ!

アップ楽しみにしています。
Commented by jinsenspipes at 2010-02-22 01:01
>いまむーさん
おやすみなさい。
Commented by pp at 2010-08-01 16:05 x
暑中お見舞いもうしあげます。

お尋ねするが、ダンヒル・フレーク吸ったことある?
きっと、あるとおもうけど、あの1枚の板状のたばこを、パイプにつめて、どのくらいですべてを吸い終えてる?ちなみにオレは40分ほどだけど、おそらく吸い終えるのが早すぎだとおもう。きっと下手なんだろう。

「ベテランはそのまま詰め吸う」と、パイプのサイトには書かれてるので試したら、火が付かない。どういうことでしょう。

おれは揉みほぐして詰めてる。ほぐし過ぎてるのかもしれない。それで40分で燃え尽きてしまうのかもしれない。

どんなふうに詰めるのが最適だろうか。なにか助言があったらください。
Commented by jinsenspipes at 2010-08-01 17:42
>ppさん
お暑うございます。

はい。ダンヒル・フレーク、大好きです。ここのところ半年くらいご無沙汰ですけど。
ぼくもppさんとおなじ。1時間くらいですね(時間をはかったことはないですが)。

フレークのまま吸うか、ほぐして吸うかはお好みだと思います。
ぼくは横着者なのでフレークのままボウルに放りこみますけど、丁寧にほぐして吸うかたもいる。それぞれですよ。
ベテランだからフレークのまま吸うというのは違いますね。

フレークの詰め方はここに写真入りで解説があります。ダンヒルでなくマクバレンですけど、わかりやすいです。
写真のうえにマウスのカーソルをのせると画像が動いて詰め方がわかります。

http://www.mac-baren.com/TopMenu/Expert-Knowledge/Flake-Tobacco/How-to-fill-a-pipe-1.aspx

よーするに2つ折りしてボウルに詰めるだけです。
火がつかないのは---うーん、困ったナ。
吸い(draw)が早すぎるとか、弱いとか、いろいろ条件があると思います。
じっくり、ゆっくりやってみたらいいんじゃないかしら。
どうしても火がつかなかったら、また、書いてみてください。

jinsen