Jinsen's パイプ

ピーター・ストーカビー: エスクード・ネイビーデラックス

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 初回の海外通販、3番手はエスクードである。
 葉組はバージニアとペリク。充分熟成したあとロープに撚られ、円盤にカットしてある。「エスクード」はポルトガルの通貨単位で硬貨もあった(現在はもちろんユーロだが)。直径4センチほど、500円玉より大きい円盤がポルトガル硬貨に似てたのだろうか。
 これまた複雑な履歴があり、元々は1870年の昔、Cope brothersが製造、Gallaher社が販売した。Cope brothersは1936年までかかわったがその後Gallaher社が引き継ぎ1994年まで製造販売。そのあと1997年からA.C.ピーターソン社が昔のプレス機を使用して製造したのでネットではピーターソン社の名前が多く見られるが現在はストーカビー社が製造販売している。
 前に書いたがスリーナンズのペリクがいまはルイジアナ・ペリク葉でなくケンタッキー・バーレー葉を使ったアカディアンペリクになったのにがっかりし、代替品を求めてこれを知った。スリーナンズもディスク状だが直径1センチ弱、こちらはその4倍はある。どきどきしながら火をつけた。
 ムムム。旨い。スリーナンズより上品な味で、バージニアの香りをペリクの甘さ、酸味が包み、やはりお花の香りがかすかに漂う。しかしダ。ぼくはここでまたバーレー葉を感触してしまった。公開されたレシピにはバーレー葉はない。すると……。
 正直いって自信なくなった。ひさしぶりにスリーナンズを吸ったとき、ペリクが無い! と感じてネットで調べているうちにケンタッキーバーレー葉をペリク漬けにしたアカディアンペリクの存在を知らされた。しかし、たしかにぼくの記憶の泥臭い感触はないが現在のスリーナンズのアカディアンペリクはなかなかイケる。なにも郷愁を求めなくてもいいじゃないの、と思いつつ、昔の女友達に会う気持でエスクードを吸い、旨い、と感じつつ、やはりこれもアカディアンペリクじゃないかと疑ってしまった。ネットでいろんなレビューを読んでもそう指摘した記事は見当たらない。するとこれは純正ルイジアナペリクとするしかないが、ではぼくが感じたケンタッキーバーレーの香りはどうなるんだ! 自分の感覚を大事にすべきか、事実をとるべきか。
 たしかにこれは旨いタバコなんだ。バージニアとペリクの甘みと酸味、その抜群のからみぐあい。それがあれば何も出所を問題にしなくともいいのでは? と片方で思いつつ、ぼくが昔味わったあのペリク味がいま無いのはぼくの味覚の変化のせいか、それとも知られざる地下変動があったのか。
 あれ? そんなとこ考えつつもう1時間も吸ってるゾ。はて、これもパイプ喫煙の魔術のなせるわざか。

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by jinsenspipes | 2010-03-15 22:48 | エスクード | Comments(13)
Commented by いまむー at 2010-03-16 00:22 x
「エスクード」このレビューは楽しみにしていました。
やっぱりペリク好きとしては一度は吸ってみたいブレンドですよね。ただ、ピーターソンが出してるとばっかり思っていました。ピーター・ストーカビー(初めて読み方を知りました笑)だったんですね。
この会社は昔何度か葉巻を吸った事があって、結構美味しかったので知ってはいたんですけど、近年パイプタバコもよく見かけるようになりましたね。

で、このペリクもルイジアナ産では無いのではないか?
というご指摘に正直がっかりしてしまったんですが、
http://www.tobaccoreviews.com/blend_detail.cfm?ALPHA=E&TID=6
すでにご存じだとは思いますが、このページではルイジアナ産となってるみたいです。(僕は英語がほとんどわかりませんが・・・)
まぁ、どのくらい信憑性のある情報かは分かりませんが、このページの6番目のMr.Macという方のレビューにはアカーディアンペリクの香りを見つけたと書いてあるんじゃないかな??

Commented by いまむー at 2010-03-16 00:24 x
すみません!文字数オーバーになってしまい、また連続書き込みしてしまいました。~~~

~~同じサイトではピーター・ストーカビーの他のブレンドでもルイジアナ産のペリクが使われていると書いてるようなので、この会社自体はどうにかしてルイジアナ産を手に入れているのかもしれません。

でも、jinsenさんの感じたバーレーの香り。。。
ルイジアナ・ペリクの入手の困難さを考えると、やはり地下変動説も十分考えられますよねぇ。。。

いずれにしろ、jinsenさんが美味しいと感じたこのタバコ!近い内に絶対手に入れたいと思います。
Commented by jinsenspipes at 2010-03-16 01:08
>いまむーさん
やあ、さっそくありがとうございます。
ビーター・ストーカビーの読み方はネットのインタビューにありました。
http://www.ryomagazine.com/july2001/review.htm
アメリカ人も読み方に苦労してるみたいで、ここでは
Peter Stokkebye (stow-ka-bee with the accent on the first syllable)
とありました。

レビュー記事のMr.Macさん、おもしろい。
このかたの書き方がまったくぼくとおなじですね。
純正ペリクと思う……but 違うかな。真実はわからない、としてますね。正あり、否あり、両方書いて、でも自分はペリクは充分知ってると書いてる。なんか凄く親近感を感じました。

でもとにかく旨いんですよ。スリーナンズとおなじでほかのタバコに絶対ない味があるからこれでいいんです。ただ、ぼくは、昔の味がのこってるのと、どうしてもケンタッキーバーレーの味がする。このあたりが未解決で不安です。
いまむーさん、手に入れて、試されたら、ぜひ感想をお聞かせください。

Commented by hooker at 2010-12-05 19:32 x
今週到着予定のdunhillのDELUXE NAVY ROLLSは、TobaccoReview.comに、

Blend Notes: Should be almost identical to the old-time favorite Escudo Navy Rolls

って紹介されています。ちょっと高めの約15ドルです。
とはいっても、ESCUDO吸った事が無いので比べようもありませんが…今の私は比べるのではなく、楽しむ事にします。
Commented by jinsenspipes at 2010-12-05 20:50
>hookerさん
あ、そうありましたか。
もともとこれは1917年に発表された「マイミクスチャー10」です。当時はネイビーカットは一般的なロープたばこでしたからダンヒルもそれにならったんでしょうね。
ぼくの手許にある1927年のダンヒルカタログ(コピー)にはそれが「マイミクスチャー15、ダンヒルフレーク」として掲載されてます。よほど評判よかったんでしょうね。
エスクードはオリジナルが1870年で1936年まで生産されましたがそのあと点々としていまはピーター・ストカピー社が作ってます。スリーナンズと並ぶ歴史の古い、また知名度の高いディスクたばこです。
ただ喫味のほうはスリーナンズ同様、ずいぶん変わっていると想像できます。
エスクードはぼくも吸いましたがまずまずという印象でした。ぼくとしてはSG社のセントジェームスフレークをかいますね。
hookerさんはそれも経験ずみだからダンヒルのこれがどうだか、お吸いになったらぜひ聞かせてください。
Commented by hooker at 2010-12-05 21:16 x
了解いたしました。
吸ったら報告します。
ダンヒル様のたばこですから、スマートでクリアで判りやすい吸い味なのかなと勝手に想像しています。
Commented by jinsenspipes at 2010-12-05 21:24
>hookerさん
アハハ。
ダンヒル様、ですか。
たしかにそうね。
ロンドンミクスチャーやってつくづく思いましたけどやはりダンヒルはいい。
「様」とお呼びしたいですね。
Commented by hooker at 2010-12-07 22:08 x
jinsenさん。
悲しい報告です。
deluxe navy rolls ではなく、flakeが梱包されていました。
flakeも好きなので良いのですが、価格が違うのです。
プレゼントでTシャツが同梱してありました。
Tシャツの代金だと思えば良いのでしょうが…
やっぱりdeluxe navy rollsを吸ってみたいので、大和魂でクレームを入れました。(下手な英語なのでクレームとして受けてくれないかもしれませんね)
報告は今しばらく時間を下さい。
Commented by jinsenspipes at 2010-12-07 22:29
>hookerさん
ありゃあ、それはひどい。
絶対クレームですね。
Tシャツくらいでごまかされちゃだめです。甘くみられちゃう。
やっかいだけどのちのちのためにガンとして引かない態度でクレームにしたらいいです。
hookerさん、ご苦労さまです。
Commented by hooker at 2010-12-12 18:31 x
hookerです。
ご心配をおかけしたdeluxe navy rolls到着しました。
吸いました。美味しいです。
やっぱりジューシー、クリアな味でした。
鼻から抜ける香りも良いです。
エスクードは知らないけれど、スリーナンズの味・香りを、もっとクリアにして、クセを無くしたような感じです。
だけど…
dunhill、美味しいんですが…
マスプロダクト的?品質管理もしっかりしていると思うし、安心して買えるブランドです。
SGは手に取ったフレークで「味わいが違うかもしれない」と思わせるところがありませんか?
SGは伝統職人の味、dunhillは職人監修の工業製品の味。
結局どちらも好きなのです。
レビュー難しい。jinsenさん尊敬します。
Commented by jinsenspipes at 2010-12-12 20:59
>hookerさん
よかったですねェ。
ムムム。deluxe navy rolls。そうか。そんなにおいしいんだ。
いま品切れみたいなので入荷したらぼくも買わなくては。

dunhillとSG。おっしゃる通りとぼくも思います。
SGには永遠の深さがある。年月かけた底知れない深みですね。
しかもそれをさらりと、気どらずに、むしろみかけは庶民的に表明してる。そこに魅力がある。
dunhillは、ぼくが記憶する30年前のは、庶民的なSGとは対照的に、ロンドンの都会のダンディズムとか闇の深さを持ってました。
職人のSG、芸術家のdunhill、そんな感じ。
しかしいまのdunhillは、おっしゃる通り、芸術家のレシピを忠実にコピーした工業製品ですね。
ダンディズムの香りは感じるけど人間の奥行きは感じられない。

でも、これはどんな世界にもありがちなことでしかたないですね。
時代の流れでしかたない。
コピーとはいえ原型の香りをちゃんとのこしているんだからありがたいと思うしかないんじゃないかな。
ただSGとか、ガーウィズ・ホガース、ジャーマインなど、いまだに存続しているイギリスの会社のたばこは貴重ですね。
あらためて存在感の深さを感じています。
Commented by いまむー at 2011-08-12 22:29 x
これもやってみました。
う~ん。。。。jinsenさんがおっしゃる通り、バーレーっぽさがあるかも。自分はあまりバーレーが得意ではないので、余計感じるかもしれないです。ボウルからの香りもなんかバーレーっぽい。。。
でも、好き!また買いますね、多分。
Commented by jinsenspipes at 2011-08-13 12:13
>いまむーさん
エスクードはペリクの定番ですね。
スリーナンズと並んで知られてます。
ただぼくはペリクならもっといいのがある気がします。
ジャーマインのペリクミクスチャーは絶品だし。