Jinsen's パイプ

セリーニ: クラシコ

a0150949_16491870.jpg

 猛暑のなかで柑橘系の味がほしくなった。
 ぼくの記憶ではラールセンのファイン&エレガント、俗にラールセンのブルーといわれるのが柑橘系味だった。これの発売は5年ほど前で当時の商品名はフレッシュ&エレガントだったがなぜかその後名前を替えた。たまたまお店でもらった試供品がおいしかったので、お礼をいうと、柑橘系ならこれもいいですよと紹介されたのがセリーニのクラシコだった。なるほどこちらのほうが酸味が強い。ラールセンのブルーは酸味と別の匂いが混在するが、こちらはもっぱらオレンジの酸味と甘み、すっきりしている。
 ここ1年ほどやってなかったのでひさしぶりに買ってみた。
 ポーチをあけると、オレンジの酸っぱい匂い、甘い香り、いい感じだ。バージニア味が独特で、イタリア産というがちょっと記憶にない味がする。日頃やってるイングリッシュミクスチャーはほとんどアメリカ産だからやはり違うのだろう。もっともこの葉組はバージニアとバーレーそれにキャベンディッシュで葉っぱをみるとバーレーの灰褐色がかなり目立つ。こういう着香物はバーレーで香りと味をつけるものである。G.L.ピースはバーレー葉はカメレオンで何にでも化けると書いているが、バージニア味もバーレーのおかげで角がとれ、丸くなっているようだ。
 酸味と甘みは持続するが、それと別にもう一種、着香された味があり、これがなんともいい難いのだがこじつけでいってしまうと北イタリアのミラノあたりの広場にかすかに漂うイタリア料理の香り、独特のおいしそうな匂い、そんな感じがする(なんともこじつけで申しわけないが)。
 アメリカのマクレーランドやG.L.ピースは着香もシナモンとかミントとかはっきりした味を打ち出してくる。なにしろ実利一点張りの単細胞人種だからしかたないがヨーロッパ人、とくにイタリアやフランスなどラテン人種はもやもやした名状し難い味を好み、どうやらそういう感じがここにはあるようだ。思い出すとこの変な味はサビネリのアルモニアにもあったのではないか(漠然とした記憶でしかないが)。
 小一時間吸ってるうちに、オレンジ風味と酸味、それとこのおいしそうな料理味が渾然ときて海外旅行気分になった。
 これはドイツの大手タバコ会社、プランタ社のブレンドで、この会社はホルガーダンスケ、ダニッシュブラックバニラ、イメージ・シリーズなど名品を送り出し、セリーニも2種、クラシコとフォルテがある。オレンジ風味もいい感じだがこのイタリア料理の調理場をしのばせる香りが独特の雰囲気を持ち、永年のファンをひきつけているのだろう。

[PR]
by jinsenspipes | 2010-08-26 16:53 | セリーニ | Comments(0)