ガーウィズ・ホガース: ルイジアナペリクフレーク ( Louisiana Perique Flake )
サミュエル・ガーウィズはアメリカ市場は全滅状態。日本でもかなり品薄になってきたが兄弟会社のガーウィズ・ホガースはあいかわらず品揃えがいい。じつはこれ、ペリクの単体だと思い、目にとまったのは縁だから試してみようと買ったのだが、違った!
ご覧のように長いフレークでややブロークンである。マーリンフレークもこれだがダンヒルのように整然としてないほうがじつは詰めやすい。適当に分量だけちぎり、くるくると丸めてボウルに詰めればいい。
火をつけると、ムムム、これは旨い。凄く味のいいVaPerだった。葉組はバージニアとペリクのみとされるがぼくはごく少量のバーレーを含むと思う。ケンダルたばこ独特の軽さと甘さに包まれ、しかしバージニアの味とペリクの甘酸っぱさがしっかりくる。
Vaperではぼくはジャーマインのペリクミクスチャーとサミュエル・ガーウィズのセントジェームスフレークが一番好きだ。どちらもやや退廃の、舌に媚びる甘酸っぱさがあり、ぼくはそれがVaperの神髄と思いこんでいる。しかしこちらはもっと軽く、もっと明るい。あちらがセントルイスの夜のイメージならこちらは昼のイメージ。「朝日のあたる家」という娼婦の歌があるが南国のまばゆい陽光をあびた娼家というアンパランスなイメージがある。
しかしいいたばこと出会えた。アメリカの通販会社のカタログだとガーウィズ・ホガース社のバルクたばこは45種ものっている。イギリスの通販会社はもっと多く、50種以上、しかもアメリカでは買えない名作エナーデールのバルクまである。どちらも1オンスからの秤売りだから送料も割安。しばらくカタログに目を凝らせて何種かまとめ買いしてみるといい勉強になりそうだ。
追記
不思議なことがあってルイジアナペリクフレークはイギリスの通販会社だとルイジアナフレークになっている。違うたばこかと思ったが類似のものはほかに無く、どうやら名前が違うらしい。アメリカ向けだけ名前を変えてるんだろうか。