Jinsen's パイプ

study: 舌焼けのメカニズム ( tongue bite )

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 ぼくも初心者の頃は舌焼けに悩まされたものである。
 いまはまずまずなくなったがそれでも吸い終わったときにやや舌や口内に違和感を感じることがある。
 潔癖性なのか、たばこをやらないときの口内の清涼感が、たばこ吸咽時も、終わったときも感じられないと気持悪い。
 舌焼けのメカニズムは何なのか、すっきりした説明に出会えなかったが、たまたまネットでいいサイトをみつけた。
 David Petersonという愛煙家が書いた記事で、原文はここにあったのだがいま念のためチェックするとこのサイトは閉鎖されて読めないようだ。残念!
http://www.virtualsmokinglounge.com/resources/articles/
tongue_bite_the_bane_of_pipe_smokers_by_david_peterson.html

 ぼくはこの内容をテキストで写してあったので参考までにその抄文を訳してのせておく。
 なるほどと頷ける説明で、初心者の頃、こういうのを読めばずいぶん参考になったろうと悔やまれる。
 舌焼け - パイプ喫煙者の天敵 David Peterson

 舌焼けはパイプを吸うとき熱くなりすぎ、熱が舌を焼くと信じられている。たしかにそれもあるが、厳密に舌焼けを定義すると、吸いこんだたばこの煙がアルカリ性にかたよったときに起きる現象である。上手に吸うときのたばこの煙は酸性でなくてはいけない。
 酸性、アルカリ性を計る基準にPH値があり、これは1から14まで14段階、PH7が中性である。バージニア葉やバーレー葉のPH値はPH5.4 - 5.8でやや酸性、上手に吸えば酸性のおいしい味で吸えるはずである。
 問題はたばこ葉が含む糖分にある。バーレー葉の糖分は0.2%ていど、ほとんど無いに等しいが、バージニア葉の糖分は22%にもなる。この糖分がたばこを燃やせば燃やすほどPH値を高める悪さをする。
 糖分の多いバージニア葉を適度な温度で燃焼させると、糖分が酸素と結合し、中性の水蒸気となって潤いを与え、バージニア葉独特の甘くクールな味わいをだしてくれる。つまり本来糖分の多いバージニア葉は、適度に燃焼させると、酸性のスモーキングを楽しむことができる。ところがさらに熱くなると逆の現象が起きる。この現象が進行した結果、残留アルカリ成分のためにPH値は急速に高まり、つまりアルカリ性になってしまうのだ。

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by jinsenspipes | 2012-05-12 11:39 | Comments(13)
Commented by 天邪鬼 at 2012-05-12 19:33 x
目から鱗です。
個人的には、まったく異なる理由だと思いこんでいました。
ありがとうございます。
Commented by jinsenspipes at 2012-05-12 21:05
>天邪鬼さん
いや、ぼくも、これを読んだときは、あ、そうだったのか、と感動しました。
アルカリ性に傾いたときが舌焼け、というのはG.L.ピースが前から書いてました。
しかしおなじ糖分の多いバージニア葉を吸っても舌焼けするときとしないときがある。
その理由がもう一つ奥にあったんですね。
つまり適度な温度だと、糖分が酸素と結合して水蒸気になる、だからおいしい。
温度が高すぎると、水蒸気になりきれない余ったアルカリ成分が悪さする。
このあたりがこの人の新解釈です。
Commented by TSUKA-P at 2012-05-13 10:30 x
目下初心者の最大の強敵である、舌焼け・・・。
ニコチンやら、過燃焼した煙やらなのかっと
言う先入観があり、あのピリピリをどうしたものか
といろいろと調べてたとこでした。
たばこ葉を喫う以上、こういったメカニズムならば、
喫煙スキルをあげてクールスモーキングを習得する
のが解決の早道のようですね・・・。
美味しいたばこ堪能の為にも、頑張ります♪
情報ありがとうございます。
Commented by jinsenspipes at 2012-05-13 10:45
>TSUKA-Pさん
そうなんですよね。
結論としては、ゆっくり吸う、しかないです。
ゆっくり吸い、水蒸気にしてしまってアルカリ成分を中性化する。
残留アルカリ分をなくせば舌焼けしない。
ぼくは舌焼けはなくなりましたが、それでもバージニアたばこは舌がちりちりすることがある。
これは紙巻きもおなじで、ダンヒルのシガレットでもおなじ現象がおこることがあります。
その原因が、この記事で解明しました。
ネットのおかげです。
Commented by いまむー at 2012-05-13 18:38 x
おひさしぶりです!
お元気でしたか?
僕はちょっとわたわたしてまして、なかなか書き込み等が出来ずにいました。

今回の舌やけに関する情報には納得させられました!!!

いやぁ!本当に勉強になりました!
ありがとうございます!!!
Commented by jinsenspipes at 2012-05-13 20:03
>いまむーさん
アハハ。
わたわたしてますか。
おもしろい表現ですね。気に入りました。
いや、ぼく自身がネ。この解説には感心してます。
たまたま見つけてよかったです。
Commented by hooker at 2012-05-17 06:25 x
おはようございます。
jinsenさんの引用された文章は、Piet Binsbergen Pipes の中で紹介されていますね。
「化学やけど」今でも悩まされます。

http://www.binsbergenpipes.co.za/index.php?option=com_content&view=article&id=4&Itemid=6
Commented by jinsenspipes at 2012-05-17 16:49
>hookerさん
やあ、これは貴重なお知らせ、ありがとうございます。
拝見しました。
ぼくが引用したアドレスは、サーバー自体が閉鎖されちゃったらしく、あれを読んで参考にしてたかたはみなさんお困りのようでした。
でも、ここにあるので安心しました。
ぼくのは抄文ですが、ここには全文掲載されています。
これをご覧のみなさんもぜひお読みになったらいいと思います。
重ねて、hookerさんにはお礼申し上げます。
Commented by イシヤマ at 2012-05-18 01:39 x
はじめまして。
いつも勉強になります。
舌焼けのメカニズムがこのようになっていたとは驚きと納得です。
今までの舌焼けの一般論については私も納得できなかったものでした。
これからも勉強させて頂きます。
ご迷惑でなければ私のブログのお気に入りに掲載させて頂いてもよろしいでしょうか?
これからもパイプ初心者の私にご鞭撻よろしくお願いします。
Commented by jinsenspipes at 2012-05-18 11:04
>イシヤマさん
やあ、はじめまして。
イシヤマさんのブログ拝見しました。
パイプ、葉巻、煙管、いろいろおやりなんですね。
うらやましい。ぼくはパイプしか知らないので。
お気に入りリンクの件、どうぞどうぞ。
リンクしていただければ光栄です。
これからもよろしくお願いします。
Commented by る・る・る・るっく at 2012-05-19 08:46 x
やはり、舌焼けというと過燃焼によるやけどと考えがちですが、なるほど、そういうことだったのですね。
喫いはじめのころは煙がもうもう、という喫い方してたりして
(そういうものだと思い込んでいたww)、
おかげでいつも痛かったですよ。

ところで、Corbekk & Diehl に #107 Haunted Bookshop というたばこがあります。
名前がおもしろいので買ったのですが、
とにかく、口の中が痛くなる!
ゆっくり喫うようにしたり、加湿したりといろいろやってみても
1ボウル喫うのはとても無理、という結果でした。
葉組はバーレーが主体で、レッドヴァージニア、ペリク。
噂に聞くバーレーキックとは、これがそうなんでしょうか。
お化けにいたずらされてるのか?

コメントを頼りに買っていると、ときどきおもしろいたばこに出会いますね。
Commented by る・る・る・るっく at 2012-05-19 08:47 x
ごめんなさい、

Cornell & Diehl

です。
Commented by jinsenspipes at 2012-05-19 15:33
>る・る・る・るっくさん
へぇー。そんなたばこがあるんですね。
口のなかが痛くなるという経験はないなァ。
バーレーキックというのは俗にいうエガラっぽくなる、という感じですよね。
咳がでそうな。痛いのはまた別ですね。
たしかにそそられる名前の銘柄です、おもしろい!