Jinsen's パイプ

ベルズ: スリーナンズ

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 昔からお気に入りのタバコだった。ペリク味の代表である。ロープ状に撚ったタバコを輪切りにしたので1センチくらいのディスクになってる。1枚1枚ていねいに剥がしてボウルに詰めるんだよと、昔教えられた。
 しばらくご無沙汰して数年ぶりに買い、期待して吸うと、あら、ペリク味がこない。おなじみの甘みと絶妙なマイルドさはくるがこのタバコ独特のくどいくらいのペリクの酸味がこない。味覚がどうにかなっちゃったのかと不安になり、ネットで海外のレビューを見てみると、あった! 苦情がどッと書かれている。
 このタバコは1906年にイギリスで作られてからずっとペリクの王者の座にあったが近年、製造元がデンマークのオーリック社に移った。現在の同社の説明を読むとペリクの記述はなく、内容はケンタッキーになっている。バージニアとケンタッキーのブレンドなのである。大勢のレビュアーが「ケンタッキーがペリクに代わった」と書き「もはやスリーナンズ(3人の尼さん)ではない、スリー・ケンタッキー・ナンズ(3人のケンタッキーの尼さん)だ」と辛辣なレビューまである。
 さらに元のこれの甘みはペリクからくるものでしっとり濡れていたが(moist)、いまはリコリスの甘みをケーシングしているので湿っている(wet)、と微妙な違いを書き、いまのは乾燥させたほうがいいと大ベテランらしい忠告もあった。じつはよくよく吸うとわずかにペリクを感触できる気がするのだが、それについては、少量のペリクが混じるとする説と、トップ・フレイバーにペリクの香りをスプレイしたとする説があるようだ。
 とはいえペリク不在をよこに置くとおおよそのレビューは悪くはない。これはこれでいいとする意見やオーリックはこれのよい点をうまく出したと褒めたレビューが多かった。ペリク好きのぼくにすると肝心のペリクが消えたというだけでがっくりなんだけどネ。
 製造元が代わって味が落ちたという話は、桃山がJTからマクバレン社に移ったとき、ダンヒルが他社製造(マレイ社?オーリック社?)になったときも話題になった。ぼくは桃山はマクバレンになってから吸いはじめているので昔は知らない。ダンヒルはマイミクスチャー965だけ昔から常喫していて、これはたしかに変わった。やや荒くなってはいるがラタキア・ブレンドのレシピまでは変わっていない。しかしスリーナンズはペリクの名物ブレンドの、そのペリクがなくなっちゃったんだから、これは困ったことになった。
 おなじ味としてA&C PetersonのESCUDO Navy Deluxeがよくとりあげられるが、日本で売ってない。やはりジャーマインのペリク・ミクスチャーにするしかないか。
 どなたか情報あったら教えてください。切実です!

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by jinsenspipes | 2010-01-23 14:37 | スリーナンズ | Comments(0)