Jinsen's パイプ

2010年 06月 27日 ( 1 )

サミュエル・ガーウィズ: フルバージニアフレーク

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 ひさしぶりに買った。半年ぶりくらいになるだろうか。やはりこのタバコは旨い。
 甘みと酸味が深いところから香ってくる。かすかに果物の香りも。深く吸うとバージニアの青臭さがくるが、充分加熱圧縮されているのでふつうは感じない。コクの深さは比類がない。
 バージニア葉の味わいにわずかに甘みと酸味がまじるところ、これを味わうとラットレーの甘みはやや人工的だと再認識される。それはそれでおいしいけれどバージニア葉本来の甘みはこちらにある。
 しかしこのタバコ、ぼくにとってひとつ難点がある。ぼくはフレークはほぐさずそのまま吸うが、このフレークは重いのだ。SG社のバージニアフレークにはもう一つベストブラウンフレークがある。識者の説によると、この2種は元はおなじバージニア・ケーキでこれをフレークに再加熱圧縮する際の工程が違うそうだ。ベストブラウンフレークはやや軽く、フルバージニアは重い。そしてベストブラウンはフレークのままボウルに詰めて問題ないが、フルバージニアやや火持ちに難がある。
 これは想像だが、日本人のドロー(吸い)は外人に比べて弱めなのではないだろうか。試しに少し強くドローすると、火持ちはよくなるが味がきつすぎるし、吸い終わって口内がやや荒れた感じがする。SG社のほかのフレークや、ラットレー、ダンヒルなどはぼくのふつうのドローで、ほとんどドローを意識せずに吸いきれる。日本人のドローは弱めで(ぼくだけかもしれないが)これは少し重いフレークなのである。
 もちろんほぐせば問題ないが、フレークをほぐして吸うのはぼくには抵抗ある。ダンヒルの古いブロシュアの「ライトフレーク」の解説にこのタバコは「戸外に適し、とくにスポーツマン向き」とある。リボンカットだと、タバコポーチにパイプの頭をつっこみ、指先で葉をかきよせなければいけないが、フレークなら1枚を二つ折りしてボウルに差しこめばいいだけだから楽チン。しかもダンヒルのフレークは小型の平缶でポーチいらず、このままポケットに入れればいい。その目的で作られたんだからやはりほぐさずに吸いたいところである。
 じつはフルバージニアを買ったときラットレーのマーリンフレークもあったので比べてみた。ぼくは缶を開けると永くても一ヶ月で吸いきるようにしている。G.L.ピースは、缶タバコは2oz缶でストックするのがよく、開けたらできるだけ早く吸え、どんどん変質して味が落ちると書いている。だいたい2oz缶はふつうのパイプスモーカーで一週間に吸いきる量を想定して作られたものだから一ヶ月でも永すぎるくらいである。余談になったが、そういう理由で常時あいた缶は(ジャーに移してあるが)せいぜい6、7缶ていどに止めている。しかしこのところ朝一番の一服は桃山でなくマーリンフレークにしているので買い置きがあり、そこで、両者を比べてみると、コク、バージニア味、ともにフルバージニアに旗があがる。しかしこの重さはちょっとヘビーで、昼間、ひょいと吸うときはマーリンフレークに手がでる。たっぷりした夕食後、いわば正座してじっくり味わおうか、というときはフルバージニアである。
このあたり、微妙だナ。

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by jinsenspipes | 2010-06-27 18:12 | サミュエル・ガーウィズ | Comments(16)