Jinsen's パイプ

<   2010年 04月 ( 2 )   > この月の画像一覧

ラットレー: レッドラパリー

a0150949_21443885.jpg


 マーリンフレークの旨さに感動してさらにラットレーを知りたくなりラタキア入りを試してみた。
 葉組はバージニアにラタキアとオリエント。イギリス物の定番ミクスチャー。缶をあけるとおなじみのラタキアの香りでダンヒルに似た細かい刻みだった。火つきも火持ちも格段にいい。
 火をつけると、ムムム、甘さと酸味がほどよい極上のバージニアの味わい。旨い! ほんとに旨い。まず前面にバージニアの味がきてそこにラタキアが香る。オリエントはやや控えめにしっかりバージニアを強調している。そのハーモニーがじつにみごとでうまく溶けあっている。
 このバージニアはマーリンフレークのように丸くなく、といってヘイタイプほど青臭くもなく、生の香りをのこしつついい味をだしている。あくまでも主役はバージニア、しかしオリエントがうまく脇を固め、ラタキアが花を添える。ぼくはラタキア物はこのバランスが好きだ。
 ちょっと思い出したのだが、ダンヒルのマイミクスチャー965が昔はこの方向で、ただしバージニアはキャベンディッシュなのでさらに甘口で丸かった。いまはオリエントが前面に出て、バランスが大幅に崩れている。もし昔のままの965があったら、バージニアはキャベンディッシュの甘口がいいか、レッドラパリーの青臭さがのこるカットバージョンがいいか、おもしろい議論ができたのではないだろうか。いまの965だったらレッドラパリーのほうがぼくは好きだ。
 しかしラットレーはすばらしい。もちろんいまはドイツのコールハス社が製造してるのでこの会社がいい仕事をしてるということになるわけだが。

[PR]
by jinsenspipes | 2010-04-19 21:47 | ラットレー | Comments(6)

ダンヒル: アーリーモーニング

a0150949_18254043.jpg


 目覚めの一服の名称のままダンヒルでは一番軽く、甘くさわやかなタバコである。
 葉組はバージニア、オリエント、ラタキアで、缶をあけるとラタキア臭が強い。しかし吸い味は、ラタキアはわずかに香るていど、バージニアの甘みと酸味がやや隠れていてオリエントのスパイシー味が前面にくる。この配合がなかなか素敵。
 ケーシングは無しとされるがぼくはわずかに甘みが加味されていると思う。
 甘い、軽い、ラタキア臭もほどほどだし、火つき火持ちも最良でじつに吸いやすい。目覚めの一服でもいいし、一日中常喫してもあきない。気がついたら1時間くわえっぱなしなんてしょっちゅう。
 しかしちょっと気になることがある。
 サミュエル・ガーウィズにグラウスムーアという逸品がある。甘く、軽く、さわやかな香りで、イギリスの湖水地方、ピーター・ラビットの絵本の世界にあるのどかな風景が見えてくる。ダンヒルはラインナップの一番軽いタバコとしてこれを売り出したのだろうし、グラウスムーアと異なるロンドンの色はまといつつ、吸いやすい軽さに共通点がある。
 しかしグラウスムーアのあの芳醇な味と比べるとこちらはやや荒く、コクに乏しい。バージニアもオリエントもよく熟成してないように思えるのはオリジナルのダンヒル製とは違ういまのオーリック製の製法のせいだとぼくは想像した。グラウスムーアには缶入りのほかにプラグも発売されている。つまりイギリス伝統製法で葉はまず圧縮・加熱されてケーキ状になり、それを裁断しリボンカットして缶にいれる。ダンヒルも元はそうしていたはずだが、オーリック製は最初の圧縮・加熱を省略し、まず葉をブレンドし、その全体をストーブしたと説明されている。じつはぼくは元々のダンヒル商品を吸ってないので断言はできないが、昔のこのタバコはもっと芳醇でコクがあったのではないだろうか。少なくともグラウスムーアと同ていどには。
 しかし、まァ、これまたスリーナンズのペリクとおなじ、老人の郷愁でしょうね。
 いまのオーリック製だって旨いし、ほかのタバコにくらべて独特のオリジナリティを主張できている。ぼくにしたってこのタバコ、お気に入りなんだからいいじゃないの。

[PR]
by jinsenspipes | 2010-04-06 18:30 | ダンヒル | Comments(2)