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Jinsen's パイプ

G.L.ピース: ホッドスディライト

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 ぼくの初アメリカタバコである。もっともプリンスアルバートやハーフ&ハーフ、キャプテンブラックなど定番を除いて近年のアメリカタバコという意味である。海外通販を始めてやっとこの高価なのが吸えた。
 この会社は設立が1999年、レシピは設立者、グレッグ・ピースだがブレンダーはコーネル&ディールである。2000年3月にカイロ発表(これは日本では売ってない)、つづいて同年8月に出たのがこのホッドスディライト、ごく初期のブレンドである。
 アメリカ郵便局から郵送された小包をあけて期待に胸ふくらませて吸ったのだが、ムムム、これは肩すかしでした。
 缶をあけると猛烈な酸味の匂い。レーズンだというが、ぼくにはお酒の匂いに思える。この酸性の匂いがさいごまであってちょっと鼻につく。葉組はボディがバーレーのブラックキャベンディッシュ、そこにバージニアとペリクがブレンドされる。ペリクをブレンドしたお酒の香りというとたちまち桃山を思い出し、じつはこれを買った理由もそこにあったが、桃山のラム酒フレーバーはごくわずかなのにこちらはさいごまでお酒の匂いがのこる。ペリクはうまく調合されているが、ボディがバーレーというのはアメリカ人にはいいかもしれないがぼくには合わなかった。
 これ一種でG.L.ピースは評価できないが、このブランドにはどーんと迫るものがない、線の太さがなく頼りない感がある。しかしこれは逆に繊細だ、ともいえるし、ぼくのような年寄りにはわからない現代的な味なのかもしれない。じつはこれを吸ったあと欲求不満になってダンヒルのフレークを吸ってみたがこちらはなんと豪快! 味といえば甘さとバージニア味、それだけなのにじつに奥行きが深かった。
 ぼくはたまたま自分に合わない商品を試したのかもしれないからつぎからフレーバー無しのストレート味のG.L.ピースを買ってみようと思う。

by jinsenspipes | 2010-03-06 21:49 | G.L.ピース