サミュエル・ガーウィズ: ベスト・ブラウン・フレーク
会社の解説によると、手剥きした熱風乾燥のバージニア葉だけを使い、何の着香も加えてないとある。海外のレビューを読んでもバージニア葉オンリーで、ケーシングもトッピングもない、ピュアにバージニア葉の味をたのしめる傑作と絶賛される。
プロークン・フレークで、やや大きめのスライスとわらわらになったかけらが混じる。フレークはほぐさずに板のまま吸うので、ダンヒルのように整然と板が並ぶのが楽のようだが、じつはブロークン・フレークも詰めやすい。まずボウルの大きさに合わせてスライスを詰め、隙間をかけらで埋めればいい。
味は、じつに素直なバージニア味で、しかも軽い! 酸味がかなりあって、柑橘系の香りと、あと何種類か複雑な香りが混じる。この香りが何なのか、わからないし、それと別に独特の風味も感じる。海外のレビューのなかにこの葉はジンバブエ産と指摘したのがあったのでひょっとするとこれがジンバブエ特有の香りと風味なのかと想像するが、ぼくの味覚はバージニアの産地を指摘できるほど成熟してないのでわからない。
しかし、ほんとに旨いタバコだ。火持ちもよく、じつにゆっくり燃え、再着火はほとんどしないですむ。
一日中吸っていても、飽きなく、口内も荒れず、ただひたすらバージニア葉の絶妙の旨味をたのしめる。