バニラ味のタバコはたくさんあるがぼくはこれが好きだ。マクバレン社のサイトにあるこのタバコの製作秘話によると、1999年、これを開発したとき苦労したのはトップフレイバーのバニラ風味が強すぎないように抑えることだったとある。たしかにこのタバコはバージニア味とバニラ風味のバランスがいい。
冬の朝、眩しい陽光を正面にうけたわが家の縁側で、寒い日だが陽射しが強いおかげでぽかぽか日なたぼっこしながらこれをたのしんだ。至福の時間。
30年前、初めてパイプを買ったとき、ショップの店員さんにたばこは何がいいのと聞くと「辛口ならハーフ&ハーフ。甘口ならアンフォーラ」といわれて両方買った。これは適切な紹介だったと思う。どちらも火付きと火持ちがよく、初心者にはもってこいである。
のんでみるとハーフ&ハーフはやや焦げた匂いの乾いた味でアンフォーラは甘く、ミント風の清涼な香りがあってどちらもいい。のちにバージニア味を知ってからはバーレー味のハーフ&ハーフはのまなくなったが甘口のアンフォーラはずっと続いた。いまでもなくなると次を買ってる。
味はいまでも変わらない。甘みとミント風の清涼な香りが素敵。しかしフルボディで、しっかりバージニア味がするし、とくに後半は良質のバージニアたばこの味わいが深い。
名前の由来は、この会社がお客さんの注文でこれを作ったところ「完璧だ(Perfection!)」と賛辞を受けたというんですね。
バージニア、ターキッシュ、ラタキアのミクスチャーで、缶をあけるとまずラタキアの香り。前半はラタキア味が強いけれど後半はバージニア味が深くなる。
じつに旨いタバコだ。
バージニア、メリーランドゴールデンキャベンディッシュ、ペリクのミクスチャー。
ペリクはスリーナンズが好きだし、朝一番の桃山もペリクが入る。しかし初めてだったがぼくにはペリクはこれならこれが一番と思われた。
缶をあけるとじくじく湿っている。しかも猛烈な匂い。この酸味と臭気はちょっと類がない。そして一服すると、キャベンディッシュの甘みとペリクの強い味がどーん。ふつうペリクはバージニアの隠し味か旨味をますために入れると聞いていたけどこれはもろペリクという感触。つまりバージニア/ペリクじゃなくてペリク/バージニアなんだな。
ぼくの朝一番のタバコはこれ。
ペリク入りのバージニアです。
パイプ歴は永いけど、何度も挫折して紙巻きにもどってます。しかしタバコそのものは大学時代からずっと続いている。まあ肺は真っ黒でしょうね。2006年。しばらく休んでいたパイプを再開し、当初は紙巻きとパイプ、半々でしたがそのままパイプの量がふえて今になってます。たぷんこのままパイプふかしながらあの世にいくんでしょうね。桃山が朝一のタバコになったのは2007年頃から、来年でもう3年になります。
ほぼ1ヶ月に1缶のペース。のむのは朝一だけであとはほかのたばこです。パイプはダンヒルとチャラタンのどちらも小ぶりのアップル。ダンヒルの2番になるでしょうか(あまりよく知らない)。
習慣になったせいか朝一番の桃山はじつに旨い。舌に甘みとほのかなお酒の香り。そしてバージニアのやや青臭い味と、じくじくわいてくるエキス。ペリクはバージニアに塩味をつけたくらい控えめですけど、ときたまにょろにょろと蛇のようにからんでくるときがあります。これがくると、あ、きたナと……。
バージニアにしては甘すぎるとおっしゃるかたが多いけど、日本人にはこれくらいマイルドなのが合っている気がします。後半、ややバーレー味がでてくるのが難ですね。